今回は床下の通気に関して少しお話しをしようかと思います。
さて、左図の基礎平面図を見て
通気が悪い部分ってわかりますか?
ヒント:ロボット掃除機が走るのを
イメージしてみて!
正解は左図水色に塗った部分です。
主に狭い(図面のひとマス)行き止まりや入隅部分になります。
床下換気口など自然の風に頼った通気工法の場合は結構重要なところになりますで 基礎立上りの設計をする際には出来るだけ考慮してあげましょう。
では
どういった基礎が理想的なのでしょうか
う~ん、、こんな基礎ですかね。
柱直下の基礎立上りを摩擦抵抗のない「丸」型で作ってあげれば良いです。
そうそう、ログハウスの基礎に似てるかも。
でもこれって内部に耐力壁がある場合は
なかなか難しい設計になりますよね?
ですので・・
弊社では内部基礎天端を-20㎜下げて通気ができる様に工夫をしています。
これだけでも大分空気溜まりを解消できます。※左図黄色の部分
これは構造ファーストで設計が進めやすい方法かなとも思います。
基礎外周部に繋がった基礎立上りも同様に下げてあげれば尚良しなのですが
少し施工難易度が上がるので内部の「島」だけに留めています。
又、基礎天端を全て20㎜下げて外周部は気密パッキン・内部は通気パッキンにすれば施工も簡単で良いのですが、外周部の気密パッキンに継ぎ目がある事とパッキン上下二ヵ所の気密処理を注意して見てあげなくてはならない(基礎~土台間だったら一ヵ所注意してあげれば良い)ので、私的にはNGとしています。
万が一の時にコーキング塗りたくるのは嫌だし・・
床下の通気が良くなると湿度や温度ムラも改善されるので、設計される際には今一度チェックされると良いのかなと思います。
以上、通気工法の内部基礎立上りのお話しでした。
~ 建築部1号 ~
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