石窯のあるイタリアンに行くと必ず注文するピザ!さっくりモチモチとしていてとても美味しいですよね。
いつかは、ピザ窯を一度作ってみたいと、ずっと思っていました。ネットで調べると30万円以上はかかるのと、制作にすごく手間がかかりそうなので二の足を踏んでいました。
レンガ積の家を始めて3年、いろいろな道具とレンガの少し余った在庫。これを使えば、安くできる!っとひらめいて、モデルハウスに作ることにしました。
モデルハウスと言っても、売却先が決まっていたので、購入する方に早速相談。「えっ!ピザ窯ですか!?」と、のりのりだったので、うれしくなって、どうせ作るなら、ずっと使ってもらえる最高の窯を作ろうと決心し、ネットで情報を集めました。
すると、知り合いから、「ロケットストーブって知ってる?」って言われたので、何だろうと思って調べてみると、煙が少なく、非常に燃費のいい薪ストーブだったんです。これとピザ窯を合体させたら、いい窯ができるだろうと思い、さらに深く調べました。
いました!ロケットストーブピザ窯をすでに完成させている人が!そのブログや他のホームページでも調べながら、簡単なスケッチを書き起こしました。
http://1965salute.blogspot.jp/search/label/Rocket%20Stove ←このページを参考にさせていただきました。
スケッチしていくと、だんだんイメージが固まり始め、雨ざらしでも問題ないストーブにしようと思いました。
完成したら、お客様呼んでピザパーティをやって、うれしい顔を見ることをイメージして、早速作業開始です!
まずは、基礎になるコンクリートを打ちました。青い墨はピザ窯の寸法です。
直接コンクリートを熱くしたくなかったので、 レンガを断熱材として並べました。
ロケットストーブ部分には排水溝を使いました。近くのコンクリート製品屋さんで購入。
周りのレンガは、中国から輸入した1個10円の敷きレンガですが、断熱できれば何でもいいので普通は、CBブロックで作るのが一般的なんでしょうね。
煙突部分に断熱用の鹿沼土が入らないようにビニールで蓋をして、断熱材になる鹿沼土を投入!
こんな感じです。ロケットストーブは煙突内部をいかに高温にするかですので、断熱はきちんと作りましょう。
かっこが悪かったので、周りに化粧レンガを積みました。その際、念のため鉄筋で補強し、耐震性も考えました。
朝日キャスターT13(耐火コンクリート)でスラブを作りその上に耐火煉瓦を並べました。この上でピザを焼くのですので、この煉瓦が400°になってくれるようにドーム部分を作っていきます。
入り口部分のRは、タキロンの300排水用のバケツを切って台にしました。
ドーム部分を積みあげるのにあんこ代わりに発泡スチロールを入れました。これが大失敗で、取り出すのにえらい苦労してしまいました。絶対真似をしないようにしてください。入り口から木材などを突っ込んだ方がとても楽に抜けます。
中に濡れた砂で仮枠を作っておくと楽にドームが積めます。セメントは、朝日キャスターT13です。
ドーム部分完成!ドームの中の高さをできるだけ低くした方が窯の温度が高温になります。入り口の高さの黄金比で1:1.618になるように設計したのですが、このドームは安全策をとって1:1.5にしました。これは、大正解でした。入り口はできるだけ低くしたかったので、一番高いところで18㎝にしました。
ドームの断熱材は、住宅用のロックウールです。鉱物を資源にしてるので、1,200°までに耐えられます。値段も安いし一番いいと思います。できるだけ厚くしたいので、タップリ使いました。それを止めるために針金でぐるぐる巻きにした後、メッシュの金網で覆いました。
ドーム部分に仕上げの漆喰を塗って、周りに余ったタイルを砕いて化粧しました。形が白鳥みたいになったので、スワンストーブと命名しました。
窯の完成後、何度か試験をして、お客様をお招きしてピザパーティを開催!大好評でした。粉は、イタリアナポリの強力粉を使いました。日進カメリアより味が良かったです。チキングリルも最高でした。
piza釜からでる煙の様子です。煙突が温まるまでは、煙が出ますが温まってしまえば、ほとんど煙を感じることはありません。
自宅の庭にDIYで石窯造るのに、ネットで散々情報をかき集めましたが、こちらの窯が最高だと思います。
ただ、入口もドーム部分も、もうちょっと高さ抑えて低く作っても良さそうに思いますが、とても良い出来ですね!