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さいたま市北区で新築住宅の気密測定

更新日:4月22日


気密
気密測定

住宅を建築する場合に、大切な事は、耐震、断熱、気密、換気があります。このどれもが1番大事なので、今回は、この中から、気密に絞ってお伝えしたいと思います。




住宅の気密とは、隙間風を入れないようにするということです。高級ダウンジャケットを着ているのに、背中に穴がいくつも空いているような状態では、スースー寒いのと同じことです。


ただ、単に気密と言っても技術的に大変難しく、手間暇かかるので、気密を全く考えないで建てている住宅会社も多くあります。一度やってしまえば、そのコツを覚えてしまうのでそんなに難しくはないのですし、エアコンなどの負荷が少なく済み、結果電気代や光熱費を下げることができます。


また、気密をしっかりとり、計画換気がうまくいっている住宅は、壁内結露がほぼなくなります。WUFIという結露計算ができるソフトで検証したところ、夏場に一部結露する可能性がある湿度になるのですが、すぐに乾いてしまうため問題なしという結果になりました。

夏と冬では、湿気の出入りが逆転するのでその両方に対応しなければなりません。



気密をできるだけ簡単に確実に取る方法で、私が経験した工法は3つあります。


1、外断熱工法

アキレスQ1ボードで外張断熱で気密をとる工法を一番初めに行いました。気密精度はとても高く満足いく方法でしたが、断熱材が高いので15年ほどで別の方法に変えました。


2、シート気密工法

このシート気密工法は、上棟時から先張りシートを入れたり、コンセントなどにも気密がとれるケースを用いるなど、施工精度に問題が続出しました。この工法は、難しいのですぐにやめてしまいました。


3、ボード気密工法

この工法を新住協という住宅建築の団体に加盟し教わってからは、ずっとこの工法です。施工精度が高いし、簡単だし、経年変化にも強く今までの工法のいいとこ取りの工法です。気密テープを柱や梁に張り、構造用面材でその気密テープを釘で留めていくのでどの大工がやっても気密が安定的に取れます。


どの気密工法でも細かな調整のために発泡ウレタンを使います。熱橋を防ぐために金物を被覆したりし、細かな隙間を確認したらそこに吹いていきます。



気密測定にはその測定する時期がとても大切です。住宅が完成してからの測定では、修正ができないので全く意味がありません。測定は、断熱材を入れる前に行うのが一番いいと思います。


気密測定
気密測定

窓や玄関がすべて設置し、構造用合板を張り終えたタイミングで検査をすると、どこから隙間風が入るかがよくわかります。そこを発泡ウレタンや釘を打ち込み直したりして隙間を埋めることができます。




隙間相当面積(C値)は、1.0以下がよいとされています。この数字は、換気扇などを作っている国内大手メーカーから出ています。では、C値1.0とはどれくらいの大きさでしょうか?

床面積100㎡の住宅なら10センチ×10センチの大きさになります。0.5であれば、5センチ×5センチですから、名刺の半分くらいです。0.2なら一円玉くらいでしょうか。


以前の現場で、測定結果、0.0という事がありました。さすがにこれはやりすぎです。0.2以下の場合、家の中の気圧が低くなりすぎて玄関ドアが開かないなどの現象が起きるので、負圧がかかった時に自動で隙間をあける差圧レジスターを設置しています。


今回測定した北区のレンガ積みの家では、C値0.19が出ました。一発合格です。ボード気密工法ならではの数値です。当社は全棟気密測定をするので問題ないですが、したりしなかったりする会社ですと、大工さんに気密測定をしますって言っておくと良い数字が出るようです。これから家を建てる人は建設会社の方にそう大工さんに言ってくれと頼んでみたらどうでしょうか。

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