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一次消費エネルギーを一気に20%以上下げる方法

更新日:2022年3月28日

最近Ua値が至上主義になっていますが、平均外皮熱還流率(Ua値)だけにこだわっても省エネ住宅はできないことを知っていただく必要があります。


壁、基礎、床、天井、屋根、開口部(窓や玄関)の断熱性能を上げることによりUa値は、どんどん下がり、高断熱住宅となります。これは間違いありません。


しかし、省エネを考えると、冬は、暖房を使い部屋中を暖めるので、その温まった空気を換気することにより暖房エネルギーが必要となります。


換気しないと結露も起きやすくなりますし、空気も汚れてきます。換気は必須ですので、換気の仕方が重要になってきます。一般的な第3種換気(機械排気、自然吸気)ですと、せっかく温まった空気が外に出されて冷たい外気が入ってきますので、家中の温度差が生まれ、さらには暖房エネルギーも多く必要になります。



そこで、熱交換式第1種換気(機械排気、機械給気+熱交換)にすると、20度の排気熱で外気を16℃まで温めてから吸気しますので、暖房エネルギーが断然変わってきます。また、気密を0.5以下に下げることで隙間風がほとんどなくなるので、無駄なエネルギーを使わなくて済むようになります。換気性能を十分に発揮させるには、C値(気密)0.5という高気密化が有利に働くのです。


熱交換式第1種換気は、60坪くらいまでの住宅では、材工含めると40万円前後かかりますが、年間4万円以上の電気代の節約になるとしたら、10年で元が取れ、家中の温度差が1-2度以内となるので快適に過ごすことができます。


夏の冷房エネルギーも全く同じ仕組みですから、光熱費が安くなります。


ただ、南から入る冬の日射をできるだけ多く取り組むことも必要です。特に埼玉は晴天率がいいので、太陽光発電と日射取得を意識した窓を選ぶことで電気代をかなり抑えることが可能になるのです。


夏は、日射がいらないので日射遮蔽し、窓の外側にすだれを掛けるなどして家に熱を入れないように工夫することも大切です。また、窓の近くにコンクリートなどの蓄熱するものがあると、夜になってもそこから輻射熱が入り込みますので、水を撒くか日影を作ってあげることも大切です。


やったことないですが、南側の窓だけ、2重サッシにすると冬はとてもいいかと思います。外側にアルミシングルサッシを部屋側に樹脂製のペアサッシにすることで、日中は部屋側の窓を開けておいて夕方になったら、部屋側の窓を閉めると晴れた日は暖房なしでも行けるかもしれませんね。


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