top of page

シロアリの恐怖

今年に入りシロアリ工事の研修で2度ほど大阪に行ってきました。この研修を受けないと10年保証を受けることができないからです。


22年前私の自宅を幸手市に建てました。当社での外張断熱の第1号です。その頃は、防蟻工事は、土台や木部の構造部に1m程処理すればよく、私もそれで十分だと思っていました。


ところが、基礎断熱を外側に張ったことにより断熱材の中をシロアリが食い破り自宅の床を食べていました。慌てて防蟻処理を済ませましたが、防蟻処理をしていた構造材には被害がなく安堵しましたが、外断熱の落し穴に見事にハマってしまったわけです。


その後当社で建てていただいたお客様の家でも3件ほどシロアリ被害の報告がありすぐに対処いたしました。原因は、やはり基礎の外張断熱です。


その後は、内張断熱に変更したのでシロアリ被害の報告はありませんが、昨今ヤマトシロアリではなくイエシロアリというさらに獰猛な種類が北上してきて関東地方でもその報告がいくつか確認されています。このシロアリは、1mどころか屋根まで食べつくすほど強烈な蟻で、気が付いたときには全て食べつくされていたという事になりかねません。


地震、火災の次に怖いと感じました。断熱材を剥がした時に無数に湧き出てくるシロアリはとても気持ち悪く絶対にシロアリ被害にあわないようにしなければいけないとも感じました。ですので、シロアリを深く勉強してみようと思いまして、大阪に行ったのです。


この会社には、鹿児島と和歌山に試験場があり、国内の主要な防蟻用の建材や薬品を自社製品とともに京都大学の監修のもと10年以上研究を続けています。


シロアリ対策済みの外断熱材でも食害があったり、薬品の効果が数年でなくなってしまったり多くの実験結果を見せられ、防蟻用のものでもシロアリの侵入経路を全て塞ぐ必要があり、長期にわたって防蟻が持続する方法を今年より採用することにしました。


基礎の下全てに防蟻シートを張り継ぎ目や配管周りには、防蟻シールですべてを塞いでいきます。また、シロアリがいそうなところには、アルトリセットという土壌改良剤を散布し、シロアリのあごの筋肉を弱らせ無害にしてしまいます。


この薬剤は、食塩より安全性が高く地表面より30センチ以内に10年以上残留するといった優れた薬品です。500CCを200倍に薄めて散布するだけなので誰でも簡単にできます。黒蟻にも効果があるというので、その効果を今後試してみたいと思います。

0件のコメント

最新記事

すべて表示

幸手市の人口がとうとう5万人を割りました。

幸手市の人口が令和3年7月に5万人を切り、11月現在で49,810人となりました。65歳以上の方が35%を超える割合になっています。 埼玉県内の市町村別の高齢化率を見てもトップ10に入る勢いです。秩父方面の市町村が高齢化が目立っていますが、その次に幸手市、宮代町あたりの高齢化が進んでおります。 人口を増やす要因として①「交通環境」、②「買い物環境」、③「自然環境」、④「医療環境」 ⑤「教育環境」の

農地に家が建てられなくなる?

令和2年6月に都市計画法を一部改正(公布)し、令和4年4月1日から全国的に適用されることになりました。 改正法が施行されることにより災害の危険性のあるエリアにおいて行う開発行為が規制(厳格化)されることになります。 これは、都市計画法の改正されたことを案内するある行政のHPの抜粋でありますが、この法改正で久喜市などでは、今後11・12号区域内や農振農用地の住宅は新規に建てられなくなりました。正確に

bottom of page