top of page

断熱と気密

アップルゲートセルロースファイバー

アップルゲートジャパンのHPより

住宅の快適さは、断熱と気密につきると言えます。まず、断熱材ですが、壁の中に入る断熱材は、メンテナンスができません。ですので、経年変化をしてしまう素材では、20年後、30年後に不安が残ります。経年変化しづらい素材は何か?この答えを求めて、いろいろな断熱を検討・採用しました。硬質ウレタン・発泡スチロール・吹付けウレタン・セルロース・ロックウール・グラスウールなどです。

断熱材は、熱伝導率と厚み(密度)でその性能を発揮します。上記のアキレスキューワンボードは最も性能に優れています。セルロースファイバーやグラスウールなどの約2倍の性能があります。

 

ですが、一般的な住宅の壁の厚みは、105mmありますので、セルロースファイバー105mmとアキレスキューワンボードの50mmのものとで、ほぼ性能が同じになります。

高気密住宅(C値0.5以下)にして完全な計画換気を実現しようとすると、ボード気密工法の採用により外張断熱工法と変わらない0.5以下の気密がとれるようになります。

断熱性能以外にも火災時に有毒ガスを出さない、経年や熱などで伸縮しない、ゴミにならない、防音効果が高いなど、他の断熱材が持たないプラスの利点も持ち合わせているアップルゲートセルロースファイバーしかありません。

当社で2023年から標準採用しているアップルゲートセルロースファイバーは、火災に強いため火災保険のT構造の保険料が適用されるため、一般的な木造住宅の半分ほどに減額されます。

ホウ酸が練りこんでもありますから、シロアリにも非常に効果的となります。

防音にも優れており、他の断熱材の倍以上の防音効果があります。50㎜程度でもL-45の基準をクリアーできています。

​断熱性能は、45k/立法ですので、非常に優れているのはもちろんですが、調湿性能は断熱材の中でもトップクラスですから、結露を防止にも優れた性能を持っています。

 

 

ボード気密工法

ボード気密工法の採用により、より正確に気密が取れるようになりました。C値0.5以下にするため基礎には気密パッキン、壁部分にはボード気密用のパッキン、天井部分にも同じパッキンを入れ構造用合板ですべてをふさいでいます。

​全棟気密測定を行いその気密性能を第3者が証明書を発行します。この気密性能を出すには、気密測定を行う時期がとても重要です。窓、玄関が入り、気密層をボードでとった後、速やかに行うことが0.5以下の数値を出すコツといえるでしょう。ですので、当社は安定して高気密化に成功しております。

ボード気密工法
桁上断熱
桁上断熱

基礎

スタイロフォーム

基礎は、通気開口をとらない基礎断熱仕様です。断熱材は、基礎立上り内部にL型にスタイロフォームFG40mm×2の80mmを底板外周面にに910mmを張り付けます。外部に付加断熱させるときはスタイロフォームAT(シロアリ用)を使います。当社でも15年以上採用している信頼のおける断熱材を基礎の立ち上がり部分に張ることで、基礎のコンクリートの温度変化をさせにくい作りになっています。

基礎断熱
基礎断熱とシロアリ
基礎…土間を防蟻防湿シートを敷き、ベタ基礎の内側に「スタイロフォームFG」を施工します。床下の断熱・気密性が格段に向上し、温・湿度環境も安定することから、不快な床下からのすきま風や結露の発生を防ぎます。また床下を収納スペースとして有効利用したり、パッシブデザインの蓄熱体として活用できます。
床下が、室内と同じ温度に保たれますので、冬、床が冷やされません。また、夏の床下結露も外気を入れませんので、結露の心配もありません。基礎断熱の一番の天敵はシロアリです。ですのでその対策をしっかり行っています。
基礎のシロアリ対策

1.  ベタ基礎の下に防蟻・防湿シートの採用

地中からやってくるシロアリを防御するには、基礎や断熱材が直接土に触れないことが大切です。そのために基礎の下にシロアリが侵入できないようにシートで覆ってしまう安心確実な工法です。断熱材もシロアリが食べないスタイロフォームATにすることで、家の内部に侵入することを防ぎます。

​ 基礎を貫通する配管などの周りにも防蟻材入りの断熱フォームでしっかりと侵入を防ぎます。

また、配管や基礎立上りのコンクリート打ち前に止水止めの代わりにオプティシールを施工しシロアリの侵入を防ぎます。

樹脂サッシ

断熱でもっとも大切なのが、窓です。夏の熱の流入は、窓から73%、冬の熱の流出は、58%と家のどこよりも影響を受けています。ですので、窓の性能を上げることで、省エネ対策は半分以上終わるといってもいいくらいです。

窓から熱が逃げる

アルミ、アルミ樹脂複合、オール樹脂サッシとあり、性能差は、通常のペアガラスとオール樹脂+複層ガラス+Low-eフィルム+アルゴンガスのサッシとで比べると3倍以上の性能差が見られます。

 

複層ガラスと3枚ガラスの場合、もちろん性能は、3枚ガラスのほうが高いですが、金額も高くなってしまいます。埼玉県の場合、コストパフォーマンスを考えた場合、2枚の複層ガラスにLow-eフィルム、アルゴンガス注入のガラスでも十分な性能を発揮します。

部位の断熱性
上記グラフを見ていただくと分かるように、グラスウールが入っている外壁は、0.36の熱貫流率です。窓の熱貫流率が3.49のアルミペアサッシでも平成25年省エネ基準はクリアーできます。窓の断熱性能を上げると省エネ住宅になりますが、お金も高くなっていきます。アルミペアサッシからトリプル樹脂サッシに変更したら、150万円以上の追加になります。
 
大切な予算ですので、建てる方の健康や暑さ寒さの強さなど個人差がありますので、ご自身にあった窓を選んでいただけばいいと思います。
3.49㎡・k/w
アルミ樹脂サッシ
2.33㎡・k/w
樹脂サッシ
1.95㎡・k/w
アルミ樹脂複合サッシ
樹脂サッシ
樹脂サッシ
三協アルミ社の製品で比較表を作ってみました。他にもYKK、リクシル、栗原などの取り扱いがあります。輸入木製窓は、私自身が使っていて、非常に管理が大変ですのでお勧めいたしません。
bottom of page