2021年9月2日

都市ガスとプロパンガスはどちらがいい?

8月21日に新宿区と文京区で発生した東京ガスの供給停止事故では、復旧まで7日間かかり、6562戸に影響があり、お風呂や料理ができない状況が続きました。

この事故は、老朽化したガス管に水道管からの漏水によるサンドブラスト現象による水や土砂の流入とされています。幸手都市ガスでは、老朽化したガス管を地震に強いガス管に交換してきておりその工事も全て終わっているようです。

東日本大震災の時もそうしたが、都市ガスの安全な復旧には確認が必須でありますから被害がなくとも少なくても数日かかってしまいます。24時間ぶっ通し復旧にあたる作業員の方には脱帽ですけど。プロパンガスはどうかというと、地震の場合、自宅にあるガスメーターの安全確認ボタンを押すだけで簡単に復旧できます。ガス管に土砂や水が入りこむというのは聞いたことがありません。

災害時に強いのは、プロパンガスとなります。では、安全性はどうかといいますと、私が小さいとき近所の中華料理屋さんが早朝ガス爆発を起こし店が吹飛んでいました。近年は、マイコンメーターや警報機、ヒューズコックといった安全機器の取り付けが徹底された結果 、安全性は都市ガスと同等になっているようです。また、ガス中毒による自殺もテレビドラマなどでよく見かけますが、現在の両方のガスには一酸化炭素は含まれていませんので、ガスのみで自殺はできません。

ガス器具の不完全燃焼による一酸化炭素事故はありますが、古い器具はCOセンサーのついているものに取り換えましょう。あと、ガス漏れ警報器の取替時期は約5年とされているので、こちらも交換を忘れないでください。

では、料金ではどうでしょう?都市ガスは、新築時の工事代が20万ほどかかるのに対し、プロパンガスは毎月のガス代に上乗せされる形で請求されるので工事代は発生しません。使用料に関しては、30立法使用したときは、都市ガスが5000円、プロパンガスが8000円位が全国平均のようです。ただし、家庭での使用の場合でも都市ガスは値段交渉がしにくいですが、プロパンガスは個別交渉が可能です。

アパートやマンションでは難しいですが、プロパンガス使用の戸建てにお住まいの人は、立法あたりのガス料金を交渉してみましょう。新築されるならガス料金が都市ガス並みにしてくれるガス会社であれば災害に強いプロパンガスがお勧めです。(自論ですが)災害時は水が一番大切です。普段からペットボトルで在庫しておきましょうね。

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