いざ、住宅ローンを借りるというときに、本当に借りられるのだろうか?いくらまで借りられるだろうかと、不安になったりする光景をよく目にします。銀行は、なにを重点に審査を行っているのでしょうか?某都市銀行で定年まで住宅ローンの実務をしてきたS氏に話を伺ってきました。
「審査の重要な項目は、個人信用情報の結果です。」とハッキリと答えたS氏。
その具体的な内容は、どのようなことなのでしょうか?
「銀行系、クレジットカード系、消費者ローン系の3つの情報機関から、その方の信用情報を確認します。車のローンやリボ払い、利用していないカードローンなど、過去の支払い状況がハッキリわかります。」ということ。
どんな物なのか気になったので、当社の社員が自分の個人信用情報を取り寄せてみました。
過去に何も借入やクレジットカードなどを利用したことのない社員が、事前審査をしたときのものです。車のローンがある社員のものは、勤務先などの情報も載っていました。毎月27日支払いの分が全ての回数ごとに○が付いていました。○の意味は、きちんと遅れずに支払っている問題のない借入を示します。
△は、請求額の一部入金があったという意味。
×は、まったく入金がなかった。
Pは、購入した商品に問題があり、支払いを停止したなど。
-は、請求がなかった。(のに、入金があった)
このようになっています。
S氏に過去の経験から、いろんなケースを教えて頂きました。その中の一つをご紹介します。
「一部上場企業勤務の部長クラスのAさんが、個人信用に問題がでました。内容を確認すると、以前付き合いで入会したクレジットカードの年会費1,500円を滞納していたということでした。Aさん自身もまったく忘れていたということでした。個人情報で問題が出ると、銀行、公庫すべての住宅ローン審査が通らなくなります。Aさんのケースでは、すぐに未納額を支払いカードを解約しましたが、1年後再度申し込みをして、借りることができました。」
車のローン、カードの支払いが遅れがちの人や、2ヶ月以上滞納したことのある方は、まずは、事前審査をやってみることをお勧めします。
「一度や二度、何日か遅れてしまった位では、特に問題はないですが、滞納癖がありそうな人は、銀行は警戒しますよ。」とS氏。
さらに、このようなことも言っていました。
「消費者ローン(サラ金)を借り入れしている人は、全額返済しないと当行では、審査に合格しません」 金利の高い消費者ローンに手を出す人は、ローン滞納の頻度がとても高いそうです。
ローン審査をやっている銀行マンは、基本的に、貸したくて仕方ありません。どうしたら借りられるかを常に考えてくれます。不安のある方は、いきなり銀行に行くのではなく、法律で個人情報の守秘義務のある当社のような会社にまずは、相談してみて下さい。
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