大工さんって家をつくる時に色々な道具を使いますが、その中でも使用頻度が高い道具として「コンプレッサー」があるかと思います。
主に気体を圧縮して圧力を高め、釘打ち機などに空気を送る機械になります。
現場で使う電動工具の中でも一番高価なものではないかと思いますが使用頻度が多いので寿命が短く、現場で故障した際には急を要しますので修理せず買い替える方が多い様です。
以前故障したコンプレッサー(左写真)を大工さんにいただきました。
エアーが溜まる時間が長く、何より騒音がもの凄い機械でした。
私の場合は自宅でたまに使う程度ですので、少しの間騒音を我慢していればイイや・・
と思っていたのですが、近所迷惑なレベルに達したので修理してみる事にしました。
取り敢えず、基盤・タンク部分のトラブルではないので、問題があるエンジン部分を取り出します。
う゛--、汚い、、
これ、きっと掃除していない?
雨ざらしだった?錆びてる・・
早速故障部分を発見。ファン部分です。
これ、詳細は言いませんが壊れる様な設計になっているとしか思えませんね。
これはないです・・
カラカラいう騒音はこれが原因で間違いないです。
ここで修理をやめてしまいたいのが本音ですが、まだ騒音の原因が何処かにある気がするので分解していきます。
ファンがついていた軸を外しモーター本体をバラします。
この時磁力が半端ないので「どこかにまだネジ留めされてる?」と思うかもしれませんが
力を入れてスライドさせると外せます。
なんか後戻りできない感じになってきました・・(笑)
一見問題なさそうですがさらに分解していきます。
ん??ボルトの頭がとんでるかも・・ あららら・・
え-、なんでこういう事になるんだか・・異音が発生した根源はコイツの様です。
作りを知れば知るほどこのメーカーが嫌いになります。
なんとこの六角穴付きボルトは内部から留まっているみたいなので(怒!)更に分解⤵
プーラーでベアリングを外していきます。
ベアリングの動きが物凄く悪いので
これも新品に交換しました。(2か所)
せっかくですから全て綺麗に研磨しながら元通りに組み立てていきます。
あ、そうそう
一度外したピストンを軸に固定する時にはシリンダー位置を良く確認しましょうね。
もう一度バラす事になるので注意です!
簡単に交換できる消耗部品類も新品に交換していきます。
フィルターは交換するまでもなかったかな。まだ使えそうでした。
ピストンリングは摩耗していましたね。
シリンダやシリンダヘッド部のパッキンも一度分解しちゃったので交換しました。
あと高圧のレギュレーターが壊れていたので交換。
この部品が一番高かった😿
この他、部品やボルトを全て研磨し
できるだけ新品の様に戻してあげました。
点検ランプをリセットして終了。
(webにやり方が掲載されていました!)
ステッカーは「部品なし」との事で復元は叶いませんでしたので、傷だらけのボディーを補修し全塗装してみました。
ブラックのスプレーしかもってなかったので・・基のホワイトではないが・・
まぁ、綺麗になったのではないかと思います。
当初満タンまでのタイムは7~8分かかっていましたが、6分台に少し改善し
動作音や振動がすごく静かになりました!!これなら室内でも使えそうです。
部品代はだいたい2万円くらいかかってしまいましたが
修理もまたSDGsに繋がるのではないかと信じております(笑)
興味がある方はやってみて。
以上、コンプレッサーを修理したお話しでした。
~ 建築部1号 ~
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