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耐及性の高い家とは?

今年は、コロナ禍 の影響もあり家を建てたい人がすごく増えているように感じます。国交省の発表による住宅着工件数は、逆に減っています。


野村総研の予測だと2025年まで80万戸と少し上向きその後、2040年には40万戸と半減するそうです。そんな中、お客様の意識がものすごく変わってきています。


特に断熱・気密・耐震・構造・耐久をキーワードに決める方が目立つようになりました。当社でも以前から、断熱気密、耐震、制震に力を入れ、特にコスパがよく耐久性に優れた素材を選んできましたが、さらに奥深くいろいろな数値やデータなどを知りたがるお客様も多いので、毎日新しいことに触れて勉強させてもらっています。お客様から教わることが多い毎日です。


 耐久性の高い家とは、メンテナンスサイクルが長い家でありメンテナンスしたとしても高額な費用を要さないことだと思います。例えば、30年後に必要な手入れをすればそこからまた30年何もしなくてもいいといった家が理想です。


そのために必要なことで一番大切なことは、小屋裏換気、壁内換気や雨仕舞です。特に見えなくなるところなので、十分な換気が行われるように換気部材を使う事と、耐久性に優れた素材をつかうことです。濡れたままになってしまうとそこからカビが発生し木材が腐り始めます。濡れたとしても換気が十分であれば、乾いてくれるのでカビることも腐ることもありません。


耐震等級3を取得した家でも、大切な場所が腐っていたら大地震で倒壊してしまうかもしれません。私どもも過去に建ててきた住宅で換気不十分によるカビの発生が起こったり、シロアリ被害にあったりしたことがあり、その度に対策を講じて対応してきましたが、今作っている住宅は、その過去の経験を生かして工事に取り組んでいます。


全国には、構造・断熱・耐久のエキスパートな人たちがおりますので、最近はその方たちからのアドバイスや研修に参加してより耐久性の高い家を目指しております。深く学ぶと高い確率でドイツの住宅への考え方と出くわします。


最近では壁内の結露を計算するソフトWUFIというものに出会いました。高価なソフトなので専門の会社に依頼したのですが、非定常結露計算といったもので一年を通じていつどこで壁内結露が起きるかを予想するソフトです。定常結露計算でいいと思っていたのですが、今は非定常らいしいです。この言葉も最近覚えました。勉強あるのみですね。

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