ウッドショックに始まり、ウクライナ戦争、物流の停滞による品不足と世界中に経験したことのないような物価高が襲っています。日本でもその影響は計りしきれません。住宅も新築価格が10%以上上昇していることから、中古市場に注目が集まっています。中古住宅を購入して古家を解体して新築を建てるというのが主流でしたが、最近は、解体費も上昇していることから、中古住宅に断熱・気密リフォームを施して暑さ・寒さを我慢しないで快適に暮らす方が目立つようになってきました。毎年熱中症で亡くなる方が多数でていますが、国の節電要請に縛られることなく快適温度でお過ごしください。快適温湿度は、室温18度~27度、湿度45%~65%と言われています。夏冬で温室度差はもちろんありますが、家中を快適温湿度に保つために必要なのは、強力なエアコン、もしくは、断熱・気密リフォームです。強烈な冷暖房で電気をふんだんに使うことで、快適温湿度は保つことはできますが、電気代を考えるとあまり得策ではありません。床・壁・天井(屋根)・窓・玄関ドアなどをしっかりと断熱することで、14畳用のエアコン1台でも一年中、家中を快適な温湿度にすることができます。電気代も3千円台/月で可能です。中古住宅全体を断熱気密リフォームしようとすると1000万円以上の予算が必要になりますが、注文住宅を新築するよりは、かなり節約できるでしょう。現在お住まいの家をリフォームするなら、まずは、窓だけでも断熱強化してみてはいかがでしょうか?今ある窓に室内用ペアガラスを設置するだけでも窓からの熱損失が抑えられ、体感できるほどの効果があります。また、もう少し予算をかけて普段利用している部屋だけでもリフォームするのもよいでしょう。LDKとトイレ・寝室だけでもかなり快適になると思います。家全体をリフォームとなると昔は柱と屋根と基礎だけ残してかなり大掛かりな工事が必要でしたが、最近では技術も進み壁に貼る真空断熱材などが市販されているので、外壁を壊さずともリフォームが可能となってきました。(気密を取るには、もう少し工夫が必要にはなります)そして、換気扇も大切な要因ですので、必ず熱交換型の第1種換気を選択してください。普通の換気扇だとせっかく冷やした(温めた)空気を排出し、冷暖房の負荷が増えるためです。リフォームまではできない方は、よしずや打ち水などで、室温を抑えるのに、お金もかからず効果的です。工夫しながら酷暑の夏を乗り切りましょう。
*既存住宅における断熱リフォーム支援事業で2022年度も最大120万円の補助金がもらえます。公募期間:令和4年6月17日(金)~令和4年8月10日(水)17時まで
*次世代省エネ建材の実証支援事業では、最大300万円の補助金が受けられます。
公募期間:令和4年5月9日(月)~令和4年8月26日(金)第1次公募、第3次公募最終締切令和5年1月30日(水)まで
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