幸手市の人口が令和3年7月に5万人を切り、11月現在で49,810人となりました。65歳以上の方が35%を超える割合になっています。
埼玉県内の市町村別の高齢化率を見てもトップ10に入る勢いです。秩父方面の市町村が高齢化が目立っていますが、その次に幸手市、宮代町あたりの高齢化が進んでおります。
人口を増やす要因として①「交通環境」、②「買い物環境」、③「自然環境」、④「医療環境」 ⑤「教育環境」の5つの環境から3つ当てはまると人口増加に転じると言われています。また、宮代町では「みやしろ定住促進大作戦 」を平成24年から行い確実に成果を上げています。平成24年から令和3年にかけて約1000人の人口が増えています。
幸手市でも人口が少し増えた、減らなかった年代があります。2008年から2014年にかけてです。この時幸手市では何があったかというと住宅地の供給が多くありました。東鷲宮駅周辺でも同様な事が起こり人口が増えたエリアです。計画的な住宅地の供給と行政の政策に加え上記の5つの環境のうち3つ整えることで人口増加に期待できそうです。
幸手市には、5つのうち「買い物環境」は、周辺市町村に負けません。つぎに出来そうなものと言えば、教育環境です。幸手市の公立小中学校に通えば学力レベルが上がる、小学校卒業時に日常英会話が誰でもできる。勉学だけでなく、スポーツや芸術なども優れた指導者がいる。なんてことが叶えられたら、幸手市にも人が集まってくることでしょう。さいたま市の浦和にある岸中学校学区が周辺土地価格より1.5倍高いこともその裏付けです。
学校区で土地価格が違うというのは全国的にも見られる普通の現象です。幸手市の小中学校の学力レベルは全国でも最下位レベルです。ここを何とかするのが先決のような気がしてなりません。交通の利便性は何ともしようがありませんが、「緑の多さ」は、公園の整備などでできることだと思います。教育レベルを埼玉県の平均を上回り、自然の森を創設し、子育てしやすい環境を整えることで、住宅の需要も増え地価の上昇も可能となるでしょう。
埼玉県の全市の中でも幸手市の住宅地は、極端に安い水準で推移しています。バブルの頃は、久喜市よりも平均住宅地の単価は幸手市の方が高かった事実もあるのです。潜在的にもまだまだ人口も増やすこともできそうですし、ここに住んでよかったと多くの住民に感じてもらいたいものです。
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