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太陽光発電とオール電化

令和3年度の太陽光発電の余剰売電の買取価格が18円~19円と予想されています。10年前私が自宅に太陽光発電を設置したときは42円/kwhでしたから、半分以下になったわけです。ただ、太陽光発電の設備費用も10年前は1kw当たり25万円以上していました。現在では、15万円近くまで値下がりしているので今でも十分に元を取ることができます。


住宅メーカーの多くの営業マンは、売電価格が下がった今、太陽光発電に否定的になっている方を多く見受けられます。太陽光発電のことを詳しく調べてみると、3kw程度の小さな発電でも年間3400kwhほどの電気を発電します。その内半分の1700kwを自家消費したとすると、昼の電気ですから1700kw×30円=51,000円電気代が安くなります。


余剰売電が残り1700kw×18円=30,600円ですので、毎月1万円の電気代年12万円から上記の分を差し引くと38,400円が実質の支払った電気代となります。月に直すと毎月3,200円です。太陽光発電設置費が3kwで53万円だとすると太陽光発電を乗せなかった場合毎月1万円を支払うことになるので、その差額6800円となり、53万円を取り戻すのに6年半という事になります。10年後売電価格が10円になったとしても毎月の電気代は実質4,300円程度です。パワコンが15年目に交換になったとしても10万円くらいですから十分に元を取るどころか、経済的にも貢献してくれることがわかります。


では、オール電化にした場合ガス代がかからないのでいいと思う方もおられますが、エコキュートやIHが壊れた時の交換費用がガスと比べ5倍ほどかかります。エコキュートは50万円、IHは安くても10万円の費用はかかるでしょう。結局長いスパンで見るとガス代が浮いた分を15年後に一括で持ち出すことになります。


また、ガスの場合壊れてもすぐに直して(交換)もらえますが、エコキュートの場合は、お湯が出なくなってから1週間は使えないままというのが現実です。災害時にその強さを見せるプロパンガスと平常時に掃除のしやすさや光熱費の安さをどちらを選ぶかは、皆様次第です。どちらにもメリット・デメリットがありますので、十分にその特性を理解した上ご自身にあった設備を選ぶようにしたいです。太陽光発電とオール電化は一見相性の良いように思われがちですが、これもそうとは言えません。お湯は深夜電力で沸かしますし、朝と夜のごはん時は太陽光は発電してませんから。

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