4月10日

空家を相続したら、どうしたらいい?

私は、不動産無料相談員として毎月1回幸手市役所にて無料相談会を15年程やってきていますが、最近すごく増えてきた相談がご実家を相続したけどどうすればいいかというものです。

街中だといいのですが、農村部や山間部だと管理も難しいですし、買手や借主を見つけると言っても容易ではありません。そのような地方の山間部などでは、タダでも手放したいとの相談も増えています。

昨年秋に相談を受けた山形県内の山間部にある家と農地を手放したいという方がおられましたので、さっそく山形県内の不動産業者に相談してみました。雪深いところなので春まで待たないと物件の確認に行けないとの事でしたが、売買事例なども極端に少なく不動産価値もないのでは?と言われてしまいました。

また、幸手市内で調整区域内の空き家の相談も多くあり、こちらは売買が成立しました。価格は200万円ほどでしたが、土地100坪に60年以上経過した古家がありました。買い手はリフォームしてご自身で住む方でした。

幸手市内の調整区域内の住宅は、20年以上経過しているものですと、どなたでも建て替えが可能になります。しかし、資材が高騰している昨今ですから、リフォームしてご自身が住んだり、貸家として貸しに出す投資家の方の需要も増えています。耐震や断熱を考えると新築した方がよくなってしまいますが、リフォームでもどこまで我慢するかによっては、十分対応することはできます。

埼玉県と埼玉県宅地建物取引業協会と提携し、空き家コーディネイター制度というものがあります。こちらは無料で利用できることから、もし、空き家を持て余している方がおられれば、是非相談してみてください。空き家コーディネイターは、指定を受けた不動産業者ですが、空き家の相続、売却、賃貸、利活用など、ご相談内容に応じて、解決に向けた具体的な手法の提案や各種専門家の紹介、空き家に関連する費用の試算、所有者と活用希望者とのマッチングなどを行います。相談は、無料ですし、守秘義務がありますのでご安心ください。  

実は私も熊本県の父が残した山林や農地、宅地を相続しています。毎年固定資産税を払い続けています。これもどうにかしなければいけないのですが、第3者と共有になっていたりと解決しなければいけない問題があるので、相当時間がかかりそうです。もし、このような方がおられましたら、早めに相談したほうが良いと思います。負の遺産として長引くとお子様やお孫さんも困るでしょうから。

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